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sunset~君の光になりたい
第80章 REUNION
窓を流れる街の風景を眺めながらうとうと微睡んでいたら、終点の駅に到着をすることを告げるアナウンスが耳に入り、千波は足元の荷物を持ち上げ、膝に載せ、バッグから乗車券を取り出して握り締めた。
久しぶりの大阪の街。
東北の病院に一年近く入院して、家族や友達とも一切会わず、連絡を取ることもしなかった。
病院にいる間は、携帯電話やスマホは禁止という規則があったのだ。
過去の記憶の一部始終と向き合い、鬱状態になったり、躁状態になったりして不安定な時期もあったが、ようやく気持ちの波が安定して来て、日常生活に戻れる事になったのだ。
(やっと帰ってこれた……)
千波は、唇の端を上げて可憐に微笑む。
入院中に過敏になり、誰にも身体に触れさせない時期があり、一度もカットされていない髪は腰まで伸びていた。
「痛……」
席を立ち上がろうとして、自分の髪を踏んでしまう。
「美容院に寄って行こうかな……」
千波は、視界に揺れる髪先を見て呟いた。

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