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sunset~君の光になりたい
第78章 それぞれの決意
里沙の瞳が潤み、溢れそうになる。


武彦が首を傾げて返答を待っていたが、いきなり里沙が頭突きを顎に決めた。


「ぐえ――っ」


「ギャア!ご、ごめん武彦!つい癖でっ」


「何しとんやこの凶暴女――っ」


ヒロが武彦に駆け寄るが、千波が腕をグイと掴む。


「ヒロさん、そろそろ私達行かないと」


「えっ?」



里沙は武彦を抱き起こすと千波を見た。



「ああ、そう言えばそうね!気を付けて行くのよ千波!」



「うん!里沙も早く退院できます様に!」



「じゃあ、またね!」



二人は笑いあい手を振る。
一人訳が分からずにヒロは千波に手をひかれて病室を共に後にした。



病室には武彦と里沙が残された。


里沙は武彦の頭を膝の上に乗せて、黄色い薔薇と指輪をうっとりと見詰めた。



「ねえ、何故黄色い薔薇なの?」



「……花言葉を知ってますか」



「ううん」



「jealousy……嫉妬、ですよ」



里沙は目を見開いた。



「多分、僕は一生嫉妬から逃れられないでしょう……里沙さんに近づく男達に嫉妬しまくりですよ」



「……いや、そんなにもう、無いと思うけど……」



「いえ、きっとありますよ。里沙さんですから」


きっぱりと断言する武彦は里沙の手を握った。



「でも……僕は、誰にも負けません」


「武彦……」



「里沙さんに殴られても蹴られても頭突きをされても耐えられるのは僕しか居ません」



「……ぷっ。何よそれ。でも、そうよね」



里沙は微笑んで、武彦と見詰め合う。



やがて二人の唇は静かに重なり合った。
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