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sunset~君の光になりたい
第65章 千波の記憶⑤
トンネルの滑り台に背中をもたれさせてユキトはギターを弾いていた。



千波を見付けるとギターを弾くのを止めて目を輝かせる。



「千波……」



ニ、三歩近づくと、ユキトの長い腕が伸びてきて抱き締められた。



この間の出来事が蘇り一瞬怖くなったが、ユキトの声が優しかった。




「ごめん……この間はごめんね……怖かったよね……」


「ユキト……」



――優しいユキトに戻っている。
良かった……本当に良かった……



千波の目から涙が溢れた。



「ごめんね……もうあんな風にしないから……」


ユキトは泣いていた。


「ユキト……」




二人はお互いを慈しみ合う様に抱き合った。


りゅうが遠くから、嫉妬に燃える目で見ていた事を知らずに。






――今思えば、あの時、公園に再びいくべきではなかったのだ。

けれど、どうしてもユキトを放っておけなかった。

パパにもママにも見捨てられた、寂しいユキト。

家での居場所がない私と重ねてしまったから――

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