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sunset~君の光になりたい
第61章 千波の記憶 ①
びっくりして振り返ると、大きな目を真っ直ぐに向けている。
――まるで、黒いビー玉みたい。
「……ユキト……」
「え?」
「僕は……ユキト」
「お兄さんの名前?ユキト君、なんだね?いい名前だね……私は、千波。千の波、て書いて『ちな』」
「ちな……」
「お母さんがね、
『千回波に呑まれても、陸に戻ってこれる位強い人になりますように』
ていう意味でつけたんだって……千回って、何だか変だよね?ふふ……」
「……」
「またね、お兄さん」
お兄さんは、手を離した。
小走りに駈けながら一度振り返ると夕陽の中、白銀色の王子様が立っている様に見えた。
遠くから手を振ると、お兄さんも小さく手を振り返した。
その時、お兄さんが小さく「千波」と何度も何度も繰り返し呟いていた事を、千波は知らなかった。
――まるで、黒いビー玉みたい。
「……ユキト……」
「え?」
「僕は……ユキト」
「お兄さんの名前?ユキト君、なんだね?いい名前だね……私は、千波。千の波、て書いて『ちな』」
「ちな……」
「お母さんがね、
『千回波に呑まれても、陸に戻ってこれる位強い人になりますように』
ていう意味でつけたんだって……千回って、何だか変だよね?ふふ……」
「……」
「またね、お兄さん」
お兄さんは、手を離した。
小走りに駈けながら一度振り返ると夕陽の中、白銀色の王子様が立っている様に見えた。
遠くから手を振ると、お兄さんも小さく手を振り返した。
その時、お兄さんが小さく「千波」と何度も何度も繰り返し呟いていた事を、千波は知らなかった。

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