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sunset~君の光になりたい
第56章 嵐の前
近くの花屋で買ったピンクのスイートピーを手に、混んでいるエレベーターを待つのももどかしく、階段を六階まで駆け上る。
千波の顔を一刻も早く見たかった。
小走りに病室に向かう途中、曲がり角を勢い良く進むと、出会い頭に松ノ内と軽く衝突した。
「――す、すんません先生!」
「おお……中田さんこんにちは。気を付けて下さいね?……早く会いたいのは充分理解していますが……」
松ノ内は眼鏡の位置を指で直してニヤリとした。
「……千波は、昨夜はどうでした?」
「昨夜は眠れていたようですよ……今日も笑顔が良く出ています」
「本当っすか!良かった」
「……試しに明日、一日退院してみましょうか」
「えっ!?」
「まだ目は離せませんが……どなたか彼女についていてあげて下されば。
里沙さんや、あのボクちゃんや中田さんが良くやってくれたお蔭か、回復が予想より早いですね……」
ヒロは、思わず松ノ内ににじり寄る。
「本当に!本当にええんですか!」

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