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sunset~君の光になりたい
第55章 白い風景


里沙とヒロは顔を見合わせた。


「専門の……」


松ノ内は頷く。


「千波さんには将来があります。この先、笑顔で元気で生活していく為に、適切な治療をしなければなりません……それと、もうひとつ、起こりうる可能性の事態があるのですが……」


食い入る様に固唾を呑む二人に、松ノ内は目を臥せて言う。


「……過去の記憶を取り戻して、向き合いそれを受け入れて、統合していくのが理想なのですが……大きな傷を負って記憶を失う患者さんにごく稀にあるケースがありまして…」


「何なんですか?」


ひと呼吸置いて松ノ内は二人を真っ直ぐに見る。


「過去の記憶が完全に蘇った後で……最近の出来事を忘れる可能性があります」


「――!」


ヒロは、震える拳を握りしめた。


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