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sunset~君の光になりたい
第52章 魔の触手 ②
ガチャンと食器が割れる音。
言い争う声。
男の怒気を孕んだ低い声と、女の時折時高くヒステリックにひなる声。

布団を被ってヘッドフォンで音楽を聴いて、外の騒ぎを遮断しようとしてもその声は遮断しきれない。


一つドアを隔てた寝室で……

そう、あれは父と母の声…


『君はいつもそうだ!言い訳ばかりして俺と向き合わない!』


『大きな声を出さないで――!怖い……怖い!』


『千波の父親の事を思い出して怖くなったか?』


『――!その事は言わないでって言ってるでしょ!?』


『無理矢理されたとか言ってるが……
本当は違うんじゃないのか?えっ?』


『酷い――!そうじゃないわ!』


『千波はお前に全く似てないな……
そいつに似たのか……』

『やめて――!』


やめて、ヤメテヤメテ……
お母さんを苛めないで……
ヤメテ――!
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