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sunset~君の光になりたい
第40章 君の痛みを僕にくれ
「thunder武彦!」
「はい」

 怒鳴ると、彼は素直に返事をした。

「あんた、私とどのくらいの時間、ベットの上に居たのよ!」
「うーん……多分二時間くらい?寝顔可愛かったですよ」
「聞きたいのはそんな事じゃないのよ――!」

 里沙は彼の胸ぐらを掴む。

「里沙さん、僕を殴りたい?」

 重い前髪の隙間からわずかに見える目が優しい。里沙は右の拳を固め、躊躇していた。

「……僕は広島で、里沙さんを傷つけた。だから、里沙さんは僕を殴る権利はあります」
「傷つけたって自覚があんのかお前――!」

 武彦の首を軽く締めると、その口元が歪んだ。

「僕は……意気地無しのチェリーです」
「おうっ!よーくわかっとるやないけ!」
「チェリーはチェリーでも、佐藤錦でもない、アメリカンチェリーでさえもない、缶詰の添え物です」



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