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sunset~君の光になりたい
第40章 君の痛みを僕にくれ
(やめて。私に優しくしないで。
 居心地が良くて、何もかも忘れてしまいそうになるから……)

「……マジで起こしたほうがええかな」

(まだ、千波を見つけていないの。私が目覚めたら誰が助けてあげられるの?)

――……そう。千波は、一ヶ月後帰ってた。
 公園で、見た事のない青いワンピースを着てブランコに乗り揺れていた。
 目は何処か遠く一点を見詰め、小さな声で何度も同じ言葉を呟いて。
 壊れたテープレコーダーのように。

『……な……残……な……世……で……し……は……だけ……』

(何?何を言っているの?)

『こ……な……酷な……世……中……のは……だけ……』

(――千波!私を見て!お願い私を見て!)

 里沙の呼びかけに全く反応せず、紙の様に白い顔をして尚も呟いていた。

 "コンナザンコクナセカイノナカデ、ウツクシイノハ、キミノ、アイ、ダケ"

 千波は、突然明確にその言葉を口にして、同時に白眼を剥き、マリオネットが糸を切られたかの様に崩れ落ちた。

『千波――!』

 幼い里沙が叫んだ。
 意識を失った千波の身体を抱きしめながら叫び続けた。



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