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sunset~君の光になりたい
第39章 セピアの記憶③
走りたいのに、足が重たくて上手く動けない。もどかしさに苛立ちながら、必死に足を運び公園へ辿りついた。
「千波?千波!」
ひたすら千波の姿を捜した。
山の滑り台の中は、大きなトンネルになって雨宿りが出来るスペースがある。
トンネルの中を探し、千波のハンカチが落ちていて思わずあっと叫んだ。
「千波ー!千波!いるの?」
里沙は、ツツジの植え込みの中に
『ひみつのピンク色の缶』があるか探す。
学校帰りこの公園でよく遊んだ三人は、ピンクの缶の中に手紙を入れたりしていたのだ。
ひょっとしたら、何か入っているかもしれないーー
缶は見つかった。
植え込みではなく、砂場の角に落ちていた。
震える手で缶を開けると、手紙が入っていた。
『たすけて』
と書かれていた。
間違いなく千波の文字だった。
その手紙を残し千波は姿を消した。
ほぼ一ヶ月の間、行方不明になったのだ。

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