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sunset~君の光になりたい
第39章 セピアの記憶③

 ある夜、千波が布団の中で小さな声で言った。

「あのね。里沙に会わせたい人がいるの」
「えっ?何よ、それ」

 里沙もひそひそ声で返す。

「今まで内緒にしてたんだけどね、公園でお友達になった人がいるの」

 千波の声は少し弾んでいる。
 里沙はピンときた。

「ひょっとして男の子?」

 千波は頬を少し染め頷く。

(ははーん、りゅうの奴。ヤキモチ妬いて、意地悪するようになったのかしら)

「男の子っていうか……お兄さんだよ。凄く優しくて、寂しい人なの」
「ーー寂しい?」
「友達を紹介したいって、明日、約束してるの。会ってくれる?」
「いいけど……あ、明日空手だから行けないや。次の日でもいい?」
「あ、そうだったね。あ~早く里沙に会わせて里沙とも友達になってもらいたいなあ……
ユキト君と」
「ユキトって言うの?」

(誰だろう。うちの小学校にそんな奴いたかな?)

「ねえ、千波」

 千波は、既に寝息を立てていた。
 しかしその後、里沙は「ユキト」に公園で対面する事はなかった。



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