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sunset~君の光になりたい
第38章 セピアの記憶②
ぽつんと佇む千波の後ろ姿を見付け、思わず声を上げた。
千波は振り返ると驚いた顔をしたがニッコリ笑い、里沙に向かって歩いてきた。
「どうしたの?今日は空手の日でしょ?」
「今、誰か居た?」
千波は黙って首を振った。
嘘を付いたのが分かったが、その時は敢えて問い詰めなかった。
ーー思えばこの時、聞き出すべきだった。
「毎日、学校のあとここに来てたの?」
里沙の問いに、千波は頷いた。
「なんで黙ってたのよ」
「……ゴメンね……里沙。お父さんとお母さん……もっと喧嘩が酷くなって……
お母さん、私と喋ってくれなくなったの……だから……帰りたくなくて……」
「ええっ!?」
千波は悲しみを堪えて唇を噛んでいたが、里沙が手を握ると、途端に目から涙が溢れて嗚咽を漏らした。
「ゴメンね……どうしても言えなくて」
「謝る事ないよ!私こそ、知らなくてゴメン!」
里沙は、泣く千波の背中を優しく叩く。
「私、毎日りゅうも誘ってここに来る!一人で遊んでるなんて寂しいじゃない!」
千波は泣きながら頷いた。
「空手の日は来れないけどさ、その代わり、空手ですっごく強くなるからね!
強くなって……スパークレッドみたいに強くなって、千波を泣かせる奴ら皆やっつけてやるから!」
鼻息荒く高らかに宣言する里沙に、千波は泣きながら笑って言った。
「ありがとう……私、里沙がいれば、何も悲しくないよ?」
守りたくて、とても大切だった。
なのに私は、千波を守ってあげられなかったのだ――
千波は振り返ると驚いた顔をしたがニッコリ笑い、里沙に向かって歩いてきた。
「どうしたの?今日は空手の日でしょ?」
「今、誰か居た?」
千波は黙って首を振った。
嘘を付いたのが分かったが、その時は敢えて問い詰めなかった。
ーー思えばこの時、聞き出すべきだった。
「毎日、学校のあとここに来てたの?」
里沙の問いに、千波は頷いた。
「なんで黙ってたのよ」
「……ゴメンね……里沙。お父さんとお母さん……もっと喧嘩が酷くなって……
お母さん、私と喋ってくれなくなったの……だから……帰りたくなくて……」
「ええっ!?」
千波は悲しみを堪えて唇を噛んでいたが、里沙が手を握ると、途端に目から涙が溢れて嗚咽を漏らした。
「ゴメンね……どうしても言えなくて」
「謝る事ないよ!私こそ、知らなくてゴメン!」
里沙は、泣く千波の背中を優しく叩く。
「私、毎日りゅうも誘ってここに来る!一人で遊んでるなんて寂しいじゃない!」
千波は泣きながら頷いた。
「空手の日は来れないけどさ、その代わり、空手ですっごく強くなるからね!
強くなって……スパークレッドみたいに強くなって、千波を泣かせる奴ら皆やっつけてやるから!」
鼻息荒く高らかに宣言する里沙に、千波は泣きながら笑って言った。
「ありがとう……私、里沙がいれば、何も悲しくないよ?」
守りたくて、とても大切だった。
なのに私は、千波を守ってあげられなかったのだ――

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