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sunset~君の光になりたい
第37章 セピアの記憶①
――酔っ払いは嫌い。
里沙も未成年の癖に酒を飲むのに、そんな事を言う資格はないのだけれど。
里沙には父親の記憶がない。
物心ついた頃には家に父親の姿などなかった。
母ペコは、里沙を保育園に預け仕事行き、夕方になると迎えに来た。
小さな頃、父親が居ない為に不自由した記憶もないし、母はいつも陽気に鼻歌まじりで呑気に見えたし、休日には時々遊園地に連れていってくれた。
そんな自分の家が、"普通"なのだと思っていた。
小学校に入り、里沙の佐藤、千波の苗字が鈴木で近くの席だったのだが最初から親しかったわけではなかった。
いつだったか、里沙は算数の授業中に爆睡していた時に先生に当てられ、困った事があった。
千波がこっそり後ろから計算式と答を書いたメモを渡してくれたのだが、先生にその行為がばれて、二人して叱られ廊下に立たされたのだ。

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