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sunset~君の光になりたい
第34章 恋色の一日②
「ゴメン、俺……嬉しくて幸せで仕方なくてさ……
 でも!こんなにいっぺんに欲張ったらあかん!楽しみは後に取っておかんと!」

 千波は気恥ずかしくて顔が熱くなり下を向いた。
 つられたのか、ヒロも紅くなっている。

「……千波が悪いんやからな」
「私?」
「裸のまんまで俺を誘惑するからや!」
「ちっ違います!」

 千波はヒロの胸をポカポカ叩く。

「いてえーっ」

 ヒロは笑いながら拳を受け止め、千波もつられて一緒に笑った。

「あっ!そうだ!もう十時です!」
「マジ?もうそんな時間か」

 ヒロは上着を羽織りカーテンを開けた。

「うおっ?」
「どうしたんですか?」

 ヒロは窓の所まで千波を手招きした。
 窓から下を見て千波も声を上げてしまう。
 thunderメンバーが居るではないか。
 ヒロは頭を抱えて苦笑した。

「お迎えに来たか……こりゃ、盛大に冷やかされるな」
「……あっ……そういえば宮本くんと里沙、もう起きたのかしら?」

 二人は顔を見合わせる。

「私、声大きかったですか?」

 今更恥ずかしくなり、顔が見れない。

「うん。バッチリ、あいつらに聞かれてたかもなあ」
「ええっ!」

 突然腕を掴まれ、至近距離で見つめられ千波は息を呑んだ。

「ええんや。聞かせてやれば……特に、宮本にはな」

 ヒロが低い声で少し怒ったように言う。
 千波は返事に困って下を向いた。
 すると、顎を掴まれ上を向かされる。

「……あいつが"りゅう君"で、何で俺が"ヒロさん"なんや!」

 拗ねたようにむくれている彼に思わず吹き出してしまった。

「そこで笑うか――!」
「ゴメンなさい……ふふふ」

 その時、下の階でガシャンと何かが割れる音がして、ドアを開けて様子を見てみると、 里沙とペコが言い争う声がして、困惑した宮本とメンバー達が玄関で立ち往生していた。

「……また親子バトルが始まったみたい」

 千波はヒロに耳打ちする。

「……騒ぎが収まったら、俺らも下に降りる?」
「そうだね……」

 二人は、下の壮絶な里沙とペコのバトルの喧噪をよそに、どちらからともなく指を絡めあい、しっかり繋いだ。


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