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sunset~君の光になりたい
第34章 恋色の一日②
「ヒロさん?」

 戸惑って、その背中に聞いた。

 ――熱くなった身体は抱き締められるのを求めているのに、どうして?

「……さっさと着るんや!」

 ヒロは背を向けたまま搾り出すような声で言い、服をあたふたと着始めた。

「……え?」

 千波はまだ身体の熱を持て余している。

「ええから!早ようせえ!」
「うん……」

 仕方なく、下着を身につけブラウスを着てから、

「……パンツとスカート、どっちが好き?」
 と聞いてみた。

「そりゃスカートやな!」

 即答されたが、急に素っ頓狂な調子で、

「だ――っダメダメダメ今日はパンツにしてくれ!」
 と早口で彼が言った。

「……着たよ?」

 ヒロはやっと振り向き、千波をマジマジと見つめた。

「何の格好も似合うな!めっちゃ可愛いで!」

 納得いかない気持ちの千波は、そっぽを向いて無言でいたが、ヒロに頬をつねられた。

「い、痛い――!」

 大袈裟に痛がって睨むと、ヒロは優しく笑う。

「朝から抱き合うのは……まだこれからに取っておこうな」
「えっ?」

ヒロは千波の髪を愛おしむように掌で弄び、微笑んでいる。



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