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sunset~君の光になりたい
第28章 溶けた夢は


「酷い……」

 両目から涙が溢れた。
 拭う事もせず夜空に向かって叫ぶ。

「どうでも良くなるかもしれない……て何よ!
 thunder武彦は、真逆な事を言うし!」

 "俺に抱かれた事で、里沙さんが後悔する……そんなのは、嫌です"

 二人のタケヒコの言葉が、ぐちゃぐちゃに混ざって苦しい気持ちにさせる。

「馬鹿――!あんた達二人とも所詮チェリーなのよっ!チェリーなんて叩いて潰してペーストにしてやるんだからねっ!
 チェリーなんてっメロンソーダやパフェの添え物なのよっ!
 そんな風に詰めが甘けりゃ、いつまでたっても主役級にはなれないわよーっ!
 バーカカーバ!将来ハゲちゃえっ!」

 里沙は一気に捲し立てる。

「突き放すなら……なんで……あんな優しいキスするの」

 半分欠けた月をうらめしく見上げた。
 今まで見ていた甘い夢は一体何だったんだろう?
 今夜だけは、甘くて溶けない夢の中に居たかった。
 冷えた頬に、涙がまたひとすじこぼれ堕ちた。





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