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sunset~君の光になりたい
第27章 蓮華の約束
どれ程の時間眠ったのだろう。
千波は夢の中、砂場で一心不乱に穴を掘り砂山を作っていた。
そこに一人の少年が現れて、摘んできた蓮華の花を砂山の周りに飾る。
"……君。ありがとう"
幼い千波は、砂だらけの顔で少年に笑った。
"ちー。もう暗くなるよ?帰ったら?今日は里沙も来ないよ"
少年は紅く染まり始めた西の空を見た。
千波は首を振る。
"帰っても……ママとパパは喧嘩するし……帰りたくない"
少年は千波の手をぎゅっと握った。
"ちーちゃん。大人になったらケッコンしようよ"
"ケッコンて、なに?"
"男の人と女の人が、一緒に楽しくシアワセに暮らす事だよ"
"シアワセ……"
"ちーちゃん。シアワセにするよ。大人になったら一緒にシアワセになろうよ"
少年は誓いの指輪に見立てた蓮華の花を千波の薬指に巻き付けた。
千波は花で飾られた左の薬指を見つめた。
なんだかとても、くすぐったい気持ちだ。
"ありがとう……りゅう君"
龍之介は、少し頬を紅くしてそっぽを向いた。

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