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sunset~君の光になりたい
第25章 違う腕の中で彼を思って
「いやあ――――!」
叫ぶと同時に、誰かに凄い力で両腕を掴まれた。
「鈴木!落ち着け!」
目の前に、少し青ざめた宮本がいる。
千波は、反射的に手を振り払い、彼の頬を打った。
彼は避けずに殴られたはずみでよろめき、植え込みに倒れ込む。
千波は頭を押さえ、睨みつけながら叫んだ。
「私に触らないで!」
宮本は立ち上がり、近付いて来て腕を捕まえた。千波は彼の顔を思い切り引っ掻く。
彼の頬から赤い血が流れ千波は我に返った。
身体から力が抜け、崩れそうになったが抱き留められる。
「鈴木、大丈夫か?」
「私……」
「怖い夢でも見たんやな。ほら」
ふわりと首の周りが暖かくなった。
マフラーをかけてくれたのだ。
お礼を言おうとしたが、宮本は手を繋いだまま歩き始め、言いそびれてしまう。
(殴った事、謝らなくちゃ……)
けれど後ろ姿を眺めるだけで何も言えなかった。
"怖い夢でも見たんやな"
怖い夢――
そう、夢ならどんなに良いだろう。
千波は、思わず彼の背中にしがみついていた。
何かに掴まらないと、立っていられない。
宮本が驚いて振り返る。千波はしがみついたまま声を殺して泣いた。
大きな手が遠慮がちに触れて、頭を撫でて来る。
ぎゅっとしがみつくと、彼の両腕が千波の身体を強く抱き締めた。
(――この腕が、ヒロさんだったらいいのに……)
今、心の底から、ヒロに抱き締めて欲しいと思った――
叫ぶと同時に、誰かに凄い力で両腕を掴まれた。
「鈴木!落ち着け!」
目の前に、少し青ざめた宮本がいる。
千波は、反射的に手を振り払い、彼の頬を打った。
彼は避けずに殴られたはずみでよろめき、植え込みに倒れ込む。
千波は頭を押さえ、睨みつけながら叫んだ。
「私に触らないで!」
宮本は立ち上がり、近付いて来て腕を捕まえた。千波は彼の顔を思い切り引っ掻く。
彼の頬から赤い血が流れ千波は我に返った。
身体から力が抜け、崩れそうになったが抱き留められる。
「鈴木、大丈夫か?」
「私……」
「怖い夢でも見たんやな。ほら」
ふわりと首の周りが暖かくなった。
マフラーをかけてくれたのだ。
お礼を言おうとしたが、宮本は手を繋いだまま歩き始め、言いそびれてしまう。
(殴った事、謝らなくちゃ……)
けれど後ろ姿を眺めるだけで何も言えなかった。
"怖い夢でも見たんやな"
怖い夢――
そう、夢ならどんなに良いだろう。
千波は、思わず彼の背中にしがみついていた。
何かに掴まらないと、立っていられない。
宮本が驚いて振り返る。千波はしがみついたまま声を殺して泣いた。
大きな手が遠慮がちに触れて、頭を撫でて来る。
ぎゅっとしがみつくと、彼の両腕が千波の身体を強く抱き締めた。
(――この腕が、ヒロさんだったらいいのに……)
今、心の底から、ヒロに抱き締めて欲しいと思った――

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