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sunset~君の光になりたい
第22章 甦る痛み
「傷は見た目は綺麗になりましたけど、薬指が上手く動かせません」
「そう……」
ペコは振り返り、彼の右手を痛ましそうに見つめた。
「そんな顔しないで下さい。僕が悪いんですから。里沙さんは鈴木を庇っただけです。日常生活には、特に支障ないですし」
宮本は、形の良い唇の端を上げて笑った。
「宮本君」
ペコは声のトーンを少し変える。
「はい」
宮本は姿勢を正した。
「小学二年生の時の事、どの位覚えてる?」
「……と言うと?」
「千波ちゃんが、あの頃どんな目にあったか……とか覚えてる……?」
「当時は……意味が良くわかりませんでしたけど……」
宮本は慎重に言葉を選んでいるようだ。
ペコは、宮本の唇の前に、人差し指を突き出して静かにきっぱりと言った。
「千波ちゃんは、全部を覚えていないの。最近、断片的に思い出してきた節があるけどね……でも、自然に任せたいの。無理に思い出させようとしないほうがいいと思うの……だから、宮本くん。わかるわよね?」
宮本はペコの目を真っ直ぐ見つめ、素直に頷いた。

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