この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第21章 恋の褥で
「千波!俺を見ろ!」
暴れる千波の腕をやっと掴むと、ヒロが目を見て語りかけた。
「千波は、可愛らしい優しい女の子や!俺は知ってる!」
千波の呼吸はまだ荒く、顔も青い。だがもう暴れる様子はないようだった。
「そうや!これな!」
ベッドの脇に置いてあった人形を渡す。
「それ、この間の動物園でお前に渡すの忘れてたんや……可愛いて、欲しがってたろ?」
ユーモラスな表情をしたその人形を見て、強張っていた千波の顔がみるみる和らいでいく。
「カピバラ……さん」
「そうや。その笑顔や」
「……え?」
「千波を初めて見た時"sunset"に合わせて楽しそうに踊ってたよな?
あの笑顔が今でも忘れられない……」
「ヒロさん……」
「あの時から俺は千波が大好きなんや……俺が……
大好きな千波を……汚れてるとか……そんなん思うわけないやろ!」
「――!」
千波の目から大粒の涙が溢れて落ちる。
二人はどちらからともなく強く抱き合った。
「ヒロさん……ゴメンなさい……私」
「謝らんでいい……」
「私……自分でも、まだよくわからないの……何が自分に起きたのか……」
「……うん」
「思い出したら……どうなるのか怖い……」
ヒロは千波をいっそう強く抱きしめた。
――大丈夫だ。俺は、全部受け止めてみせる。
ヒロは、心の底から強くそう思っていたが、これはほんの始まりに過ぎなかった。
暴れる千波の腕をやっと掴むと、ヒロが目を見て語りかけた。
「千波は、可愛らしい優しい女の子や!俺は知ってる!」
千波の呼吸はまだ荒く、顔も青い。だがもう暴れる様子はないようだった。
「そうや!これな!」
ベッドの脇に置いてあった人形を渡す。
「それ、この間の動物園でお前に渡すの忘れてたんや……可愛いて、欲しがってたろ?」
ユーモラスな表情をしたその人形を見て、強張っていた千波の顔がみるみる和らいでいく。
「カピバラ……さん」
「そうや。その笑顔や」
「……え?」
「千波を初めて見た時"sunset"に合わせて楽しそうに踊ってたよな?
あの笑顔が今でも忘れられない……」
「ヒロさん……」
「あの時から俺は千波が大好きなんや……俺が……
大好きな千波を……汚れてるとか……そんなん思うわけないやろ!」
「――!」
千波の目から大粒の涙が溢れて落ちる。
二人はどちらからともなく強く抱き合った。
「ヒロさん……ゴメンなさい……私」
「謝らんでいい……」
「私……自分でも、まだよくわからないの……何が自分に起きたのか……」
「……うん」
「思い出したら……どうなるのか怖い……」
ヒロは千波をいっそう強く抱きしめた。
――大丈夫だ。俺は、全部受け止めてみせる。
ヒロは、心の底から強くそう思っていたが、これはほんの始まりに過ぎなかった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


