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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第27章 群がる蟻たち
 そこで世界は真っ白になり、全身を震わせ続ける柚子はしばらくして我に返った。


 「ああ…やっちゃっ…た…」

 様々な環境要因に酔わされたこともあったろうが、柚子は初めての屋根の下、他人様の家での妄想オナニーを敢行してしまったのだった。


 清隆に自然と寄り添い、その肩を借りたところまでは事実である。
 軽く酔いの回った頭で清隆の股間を眺めるうちに、ムラムラとした欲求が柚子を支配し始めたが、そんな柚子の様子に

 「今日はもう、お疲れになったのね。」

 と、千鶴にやさしく部屋に返されてしまったのだった。

 その日の分の日記をつけ、寝床に潜り込んでからもそのムラムラは治まらない。
 そして清隆にもたれかかった時の感覚を反芻しているうちに、その指は自然と股間に伸び、あまつさえオーガズムに達してしまったのである。


 その妄想は、明らかにそれまでの彼女の妄想とは異なっていた。


 自分が決して好意を持たないような男たちに強制的に凌辱される、それが柚子の妄想の常であった。しかしこの時の妄想は、年の近い男性によるごくノーマルな生殖行為である。
 妄想の中の清隆は彼女を優しく愛し、そして柚子の人生をも求めた。それは柚子が清隆に対してほんのりとした好意を感じ始めたことと無関係ではない。

 無論、完全な恋愛感情を持つに至るにはまだ相手のことを知らなさ過ぎた。

 でも、あの人なら好きになってみてもいいかもなあ…


 そんな風に感じながら心地よい疲労と共に、柚子は眠りに落ちて行った。



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