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迎春花が咲く
第2章 出立

「お姉さん!」
「姉さん!」

明美と庄司が部屋を飛び出して来る。明美は目に涙をたくさん溜め、庄司は不安そうな顔をしている。
本当にこの二人は私の代わりに泣いたり不安になったりしてくれる。私がしっかりしなくてはならない。二人を抱き寄せる。

「明美泣かないで」
「だってぇ……!」
「家を出て行っても私はあなたたちの姉よ。ほら庄司元気出して」
「姉さん……。力になれなくてごめん」

私の気持ちを代弁するかのように二人は最後まで私以上に親たちに言ってくれた。
謝られるのは筋違いだし、感謝の気持ちしかない。

「庄司、今度はあんたが一番なんだからね。しっかりなさい。明美、お兄さんのいうこと聞くのよ」

そう言って抱擁を解いて玄関に出る。
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