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迎春花が咲く
第3章 嫁ぎ先
部屋は綺麗に片付けられていた。
1人用にしてはやや大きいシングルベッド、椅子とテーブル、化粧台、箪笥などの家具が深いこげ茶色で統一されていた。
実家には母専用の化粧台はあったが自分の化粧台はなかった。しかも母のには鏡に扉がついていなかった。小さな扉を開けると裏に鏡が仕込まれているようで3面鏡になった。
今までのことで心が打ちのめされそうになっていたけれど部屋を見たら多少は元気になった。
だが家具にはうっすらホコリが溜まっている。よく見ると床もゴミがたくさん落ちている。
こんなものは掃いてしまえば特に問題はない。けれどほこりがたまるほど何も手をつけられていないと思うとまたなんだか複雑な気持ちだった。
……帰りたい。

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