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迎春花が咲く
第3章 嫁ぎ先
「既に日は落ち、寒くなってきました。こんな時間に外に出るのは体に障りますよ」

宮子さんのいうことは尤もだった。だがこの家にもいたくは―――

「さぁ、戻りましょう。また明日にでも外を案内しますから。夕食を食べておくつろぎください」
「でも……」

黙っていると宮子さんに言いくるめられるようにして部屋に連れ戻される。
本当は一刻でもこんなところ出て行きたい。でも見知らぬ土地を道も見えないくらい暗い中を歩いていけるほど私には度胸がなかった。
とりあえず明日を待とう。
明日になれば外に出ることも出来る。そもそも今、夢を見ていて日が来れば目が覚めるかもしれない。
そう心に決めて私はもう一度屋敷の中に入った。
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