この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

「お疲れ様……。」
彼が、グラスを傾けた。
私も、グラスを傾け、ビールを流し込む。
「仕事、どう?困ったこととかあったら教えて。」
彼がそう言った。
わたしは、派遣社員でもちょっとした研修が欲しいことや
非効率による残業が多く、改善点が多いことを話した……。
彼は、うなづきながら、話を聞いてくれた。
話し終えた私は、ビールを飲んだ。
「わかった……、ちょっと考えてみるよ。」
「本当ですか!!」
「だって、こんなに仕事のこと考えてくれてるのに。
やっぱり、高村さん、仕事できるね。」
彼が微笑んでくれた……。
「え、そんなこと……。」
素直にうれしい……。
好きな人に、褒められるってこと。
仕事の話しがひと段落ついて、何を話したらいいのか……。
「……奥さん、体調、まだ悪いんですか?」
「ああ、いつものことだから……。」
あんまり、話したくない?
彼は、シーフードサラダを食べながら
「これ、うまっ。」
と、箸をすすめていた。
「彼氏とはどうなの?」
え?
彼氏のこと、聞いてる?
「あ、はい……。フツーですけど…。
小野木さんに言ってましたっけ、彼のこと。」
「他の女子社員と、
あれだけお互いの恋愛バナシしてればわかるよ。」
彼が苦笑いしていた。
「あ……すみません。」
別に隠していたわけじゃないけど……。
……ううん、できれば知ってほしくなかったかも。
それから、好きな食べ物のこととか、テレビの話し
いろいろと話した。
彼が、不意に右手の腕時計に目を落とす。
「そろそろ……いいかな。」
「あ、もちろんです。」
彼に促され、先に階段を下りた。
夢のような時間は、もうおしまい……。
わたしは、レジの前で彼を待っていた。
「先に出てて。」
彼に言われて、私は店の外に出た。
暖房とお酒で温まっていたのに、冬の空気に包まれて
スーっと冷めていく。
楽しかったな……。
わたしは、少し微笑んだ……。
もうこんなことないだろうな……。
でも、一緒に食事ができたんだから、もう十分…。
本当は。
そんなこと、思ってない。
でも、言い聞かせた。
彼が、グラスを傾けた。
私も、グラスを傾け、ビールを流し込む。
「仕事、どう?困ったこととかあったら教えて。」
彼がそう言った。
わたしは、派遣社員でもちょっとした研修が欲しいことや
非効率による残業が多く、改善点が多いことを話した……。
彼は、うなづきながら、話を聞いてくれた。
話し終えた私は、ビールを飲んだ。
「わかった……、ちょっと考えてみるよ。」
「本当ですか!!」
「だって、こんなに仕事のこと考えてくれてるのに。
やっぱり、高村さん、仕事できるね。」
彼が微笑んでくれた……。
「え、そんなこと……。」
素直にうれしい……。
好きな人に、褒められるってこと。
仕事の話しがひと段落ついて、何を話したらいいのか……。
「……奥さん、体調、まだ悪いんですか?」
「ああ、いつものことだから……。」
あんまり、話したくない?
彼は、シーフードサラダを食べながら
「これ、うまっ。」
と、箸をすすめていた。
「彼氏とはどうなの?」
え?
彼氏のこと、聞いてる?
「あ、はい……。フツーですけど…。
小野木さんに言ってましたっけ、彼のこと。」
「他の女子社員と、
あれだけお互いの恋愛バナシしてればわかるよ。」
彼が苦笑いしていた。
「あ……すみません。」
別に隠していたわけじゃないけど……。
……ううん、できれば知ってほしくなかったかも。
それから、好きな食べ物のこととか、テレビの話し
いろいろと話した。
彼が、不意に右手の腕時計に目を落とす。
「そろそろ……いいかな。」
「あ、もちろんです。」
彼に促され、先に階段を下りた。
夢のような時間は、もうおしまい……。
わたしは、レジの前で彼を待っていた。
「先に出てて。」
彼に言われて、私は店の外に出た。
暖房とお酒で温まっていたのに、冬の空気に包まれて
スーっと冷めていく。
楽しかったな……。
わたしは、少し微笑んだ……。
もうこんなことないだろうな……。
でも、一緒に食事ができたんだから、もう十分…。
本当は。
そんなこと、思ってない。
でも、言い聞かせた。

