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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第5章 彷徨(さまよ)う二つの心

そう考えると、何か落ち着かない気持ちになった。今から思い出せば、あの折、トンジュがサヨンに与えたのはけして苦痛だけではなかった。むろん、破瓜の痛みは並大抵ではなかったし、サヨンの意思を無視して強引に抱かれたことには抵抗はある。
が、媚薬を使われたにせよ、あのときの自分の乱れ様は普通ではなかった。トンジュに抱かれ、たった一日の中に数え切れないほど何度も絶頂に達した。あのときの自分を思い出す度に、消えてしまいたいほどの羞恥を憶えてしまう。
が、媚薬を使われたにせよ、あのときの自分の乱れ様は普通ではなかった。トンジュに抱かれ、たった一日の中に数え切れないほど何度も絶頂に達した。あのときの自分を思い出す度に、消えてしまいたいほどの羞恥を憶えてしまう。

