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~散花~
第40章  みだれ髪

玉蘭は俯いたまま、肩や胸や腋下の汗を流した。

ちらり、とでも目を上げれば屋内の秀瑛と視線がかち合ってしまうから。

(恥ずかしい…)

これまでだって、さんざん人前での禊をやってきたのに。

今さらどうしてこんなにも羞恥心を覚えるのだろう…。

玉蘭は自分の心がよくわからなかった。

加蓮が用意してくれた石鹸を泡立てる。懐かしい、甘い香りがした。玲利の秘薬にも似た香りだった。

なるべく秀瑛の視界に入らぬよう膝を閉じたまま、玉蘭は股間の割れ目に泡を揉みこんだ。




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