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~散花~
第40章  みだれ髪

玉蘭は観念して壺庭に降り立った。

大きな盥に右足を入れる。

冷たすぎず熱すぎず、ほどよい温湯に左足も入れた。

「服を着たまま湯浴みするの?」

屋内から、秀瑛のからかうような声。

「い、今から脱ぐんです!」


玉蘭は顔を赤らめて秀瑛に背を向けると、内衣の腰紐をほどいた。

恥じらいながら袖を抜いていく。

脱衣を加蓮に預け、玉蘭は無垢の裸体を盥に沈めた。



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