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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第27章 春奈〜夫に依頼されたデート
「春奈さん、また歩きませんか」

ボードウォークの先端、夫の部下との危険な戯れに溺れかけた人妻。

彼の指先をしゃぶった舌先は、あの瞬間、もっと背徳な刺激を欲しがっていた。

私、いったい・・・・

僅かでも、夫を裏切るような欲情を抱いてしまった自分。

駄目っ、しっかりしなきゃ・・・・

夕暮れ、川沿いの石畳の道。

前を歩きながら、時折人妻を気遣うように優しげな視線を投げてくる彼。

「ねえ、誠也くん」

妖しげな空気を振り切ろうとするように、春奈は明るい声で言った。

「素敵だったわよ」

「えっ?」

「驚いちゃった・・・、あんな風に誠也くんに抱きしめられて」

きつく抱きしめられたとき、春奈は彼のたくましい下腹部を確かに感じた。

長い間、夫に抱かれていない人妻の肉体。

乾いた体が、思いがけず熱を帯び始めたことに春奈は気付かぬ振りをしている。

「ほんとは僕、キスしたかったんです」

年少の彼の科白が、人妻からたやすく主導権を奪っていく。

「もし強引に唇にキスしようとしたら、春奈さん、どうしましたか?」

「どうって・・・、駄目、そんなの。私、人妻なのよ」

「そうですよね」

「今日は恋人同士。でも、越えちゃいけない一線があるから」

彼と会った時から揺れ続けている自分を叱るように、春奈は強い調子で言った。

理性を取り戻そうとする人妻を、しかし彼はまだ許そうとはしない。

「春奈さん、凄く上手ですね」

「えっ?」

「あんな風に指をしゃぶられて、僕、変な気分になっちゃいました」

背徳な感情を見透かされたような気分になり、顔を赤らめてしまう春奈。

「言わないで、そんな風に・・・」

「課長がうらやましいです」

「あんなエッチなこと、私、主人にはしないから・・・」

羞恥をごまかすように彼を指で突き、春奈はそのまま寄り添って歩き続けた。

いつしか闇は深くなり、二人は街の中心部に近づいている。

「誠也くん、そろそろご飯にする?」

春奈がそう誘ったとき、二人の少し先に小さな映画館が見えた。

「私、この映画見たことあるわ」

欧州のある街で出会った男女による一夜だけの恋愛ストーリー。

90年代の洋画をリバイバルで短期間上映しているようだ。

「春奈さん、一緒に観ませんか」

懐かしそうに映画館の広告を見つめる人妻に、若者がそう声をかけた。
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