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姉枕
第1章 東京……十八歳
「アアアッ、激しいッ! あぁ、もうだめ、あああッ、ああんっ、はあー、イクっ、んはッ、イクッ! あぐうぅ、イクイク! あーーーーっ!」
 相手が気心知れた弟だからか。姉さんはこの体勢で絶頂するとき、僕のことなどおかまいなしに激しく腰を振り、浅ましい姿をぞんぶんに晒してくる。
 僕は何度も姉さんの大きなお尻で鼻をぶたれて、痛い思いをしたことがある。
 文句など言えようもない。
 弟なんだから、しょうがない。
 
 

「今度は私がしてあげる」
 のっそりとした動きだったけど、姉さんが四つん這いの姿勢を解いて、僕に向き直ってきた。
 うっすらと汗をかいていて、暗い室内でも乱れた髪が数本、頬にへばりついているのが見えた。
 イッたばかりの姉さんは催眠術にかかった人みたいに、目がぼんやりしていて、妙に色っぽい。
 ジッと見つめてしまうと、姉さんはけだるそうに髪をかきあげて、ん? どうした? と尋ねるように首を傾げた。
「あ、うん。してもらう」
 僕はベッドの上で膝立ちとなった。
 いつの頃からか、口でしてもらうとき、僕は仰向けに寝転ぶより、膝立ちの姿勢を好むようになった。
 姉さんを見下ろしながら、おちんちんを舐めてもらうという光景が、とてつもなくイケナイことに思えて興奮するのだ。
 姉さんがふたたび犬の格好となった。
 ベッドに両手をつきながら、顔だけをぬぅと僕の股間に近づけてくる。
 細身ではあるけど、姉さんはおっぱいがけっこう大きい。四つん這いになると、二つの白いグレープフルーツをぶら下げているみたいだ。
「あん……」
 うっとりとした吐息を漏らして、姉さんはまず、おちんちんの匂いを嗅いでくる。
 これもいつの頃からか始まった僕たちの儀式のようなもので、お互い性器を舐める前は匂いを嗅ぐのが当たり前になっていた。
 いや、最初に嗅ぐことを始めたのは姉さんだ。姉のすることを真似てしまうのは弟の性なのか。ただ、同じ儀式でも姉さんと僕では違う点もあった。
「臭い?」
 見下ろしながら、僕は尋ねた。
「うん。臭い……」
 姉さんが、美しい眉根を寄せて囁く。その切なげな表情にもゾクゾクした。
「今日一日、歩き回っていたから」
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