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姉枕
第1章 東京……十八歳
 ベッドが見えた。シーツが白くて、暗いなかでもうっすらと光っているように見えた。姉さんはそこに腰掛けていた。僕は、思わず足を止めた。
「おいで」
 姉さんは首の後ろに手を回しながら、囁いた。ネックレスをはずそうとしていた。実はこのときまで姉さんがネックレスをしていることに気づいていなかった。一緒に住んでいた頃、姉さんの髪型が変わったことにも気づかず、よく文句を言われていたことを思い出した。
「う、うん」
 僕はベッドに腰掛けている姉さんの前まで進んだ。姉さんはネックレスをはずし終えると、ベッドから手の届く位置にあった折りたたみ式の白いちゃぶ台の上に置いた。
「ネックレス、綺麗やね」
 いまさらながら僕は言った。
「全然、気づいていなかったやろ」
 ここで姉さんは口元をにやりと緩めた。
 その笑みは普通の「姉」ではなかった。そして、姉さんは棒立ちとなっている僕を見上げて、「早く……」と、潤んだ瞳を向けてきた。
「あ、うん!」
 突然の展開に僕は驚いていたが、体は自然と動いていた。
 昔と同じように、大急ぎでTシャツを脱いで、ズボンのベルトを緩める。
 ズボンを一気にズリ下ろし、パンツも脱ぎ捨てる。
 一人だけ全裸になって、恥ずかしいなんて思わない。ずっとしてきたことだ。
 いつも僕のほうが素っ裸になるのは早かった。姉さんは僕が脱ぐのを見ながら、ゆっくりと自分も脱ぎ始める。このときは、ベッドに腰掛けたまま、お尻をもぞもぞさせて、パンティストッキングから脱ぎだした。
 以前よりも細くなった足をすらりと伸ばして、僕に見せつけるように。
 瞬く間に、むくむくとペニスはそそり勃ち、腹にくっつかんばかりに反り返った。
 姉さんは僕の股間から目を離さない。おちんちんがどんどん大きくなっていく様子を見るのは、姉さんの趣味みたいなものだった。
 期待通りの反応を僕が見せたからか、姉さんはますます口元を好色に緩めていた。ワンピースは後ろにチャックがあるみたいで、姉さんはいったん立ち上がると、「できる?」と僕に背中を向けてきた。
 興奮と緊張で手はわずかに震えていたが、僕はチャックを壊さないように丁寧に下ろした。肩から抜けるように、そろりとワンピースがカーペットの上に落ちていった。
「あぁ、すごい。姉さん。綺麗だ」
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