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姉枕
第1章 東京……十八歳
結果的に、午前中は何一つ乗り物にのれずに終わった。ところがお昼の時間に入ると、大勢の人たちが食事を取るためフードコーナーに集まり始めたようで、比較的すぐに遊べそうなアトラクションも出てきた。業を煮やしたように、姉さんが「あれ、面白そう! 一つぐらい乗ろうよ」とウダウダしている僕の手を、おもむろに掴んできた。一年ぶりにつないだ姉さんの手は、毛穴がないかのようにスベスベしていた。
姉さんの勢いと、久しぶりに感じた姉さんのナマの肌に圧倒されて、僕はあれよあれよという間に、BOX型の宇宙船のようなアトラクションに連れ込まれていた。
二人乗りの宇宙船で、前方のスクリーンを見ながら敵機を撃つという体感型のシューティングゲームだった。
「どうすればいいの?」
隣に座っている姉さんに、僕はすがるように聞いた。
「お姉ちゃんもよくわからん。まあ、この棒みたいなものを握って、赤いボタンを押せばええんと違う? ほら、始まるで」
スタートするや、いきなり宇宙船が飛び立つ轟音がBOXに大音量で鳴り響き、あたかもほんとうに宇宙に飛び立ったかのようだった。上昇するように、座席も傾いているではないか。僕は「うおお」と驚きと興奮の雄叫びをあげてしまったほどだ。姉さんは大丈夫か、と隣を見たら、楽しそうに目を輝かせていた。スクリーンのチカチカとした光が、口元を緩めた姉さんの横顔を照らし、あたかもステージに立っているアイドルみたいだった。
「はる、前、前!」
よそ見していると姉さんが叫んだ。宇宙船が左右にぐわんぐわんと揺れだした。僕は振り飛ばされるのではないかと慌てて目の前のレバーを掴んだ。スクリーンには早くも敵機が襲来していた。危機に遭遇すると自然と闘争心が沸くようだ。僕はカッと目を見開き、スクリーンに集中した。東京までやってきて姉さんと一緒にいることすらも忘れて、眼前の敵を倒そうと躍起になった。
とはいえ、僕も姉さんもこの手のゲームは初体験で、結局よくわからないまま全滅してしまったのだが、僕は運動を終えたようなスッキリとした気持ちになった。
「めっちゃ、おもろかったわ!」
アトラクションを一度体験したことで、僕の中に眠っていた獣じみたものが目覚めたようだった。
「姉さん、次、あれやろう」
と、それからは先ほどまでのオドオドがどこへやら、僕は遊ぶことに夢中になった。
姉さんの勢いと、久しぶりに感じた姉さんのナマの肌に圧倒されて、僕はあれよあれよという間に、BOX型の宇宙船のようなアトラクションに連れ込まれていた。
二人乗りの宇宙船で、前方のスクリーンを見ながら敵機を撃つという体感型のシューティングゲームだった。
「どうすればいいの?」
隣に座っている姉さんに、僕はすがるように聞いた。
「お姉ちゃんもよくわからん。まあ、この棒みたいなものを握って、赤いボタンを押せばええんと違う? ほら、始まるで」
スタートするや、いきなり宇宙船が飛び立つ轟音がBOXに大音量で鳴り響き、あたかもほんとうに宇宙に飛び立ったかのようだった。上昇するように、座席も傾いているではないか。僕は「うおお」と驚きと興奮の雄叫びをあげてしまったほどだ。姉さんは大丈夫か、と隣を見たら、楽しそうに目を輝かせていた。スクリーンのチカチカとした光が、口元を緩めた姉さんの横顔を照らし、あたかもステージに立っているアイドルみたいだった。
「はる、前、前!」
よそ見していると姉さんが叫んだ。宇宙船が左右にぐわんぐわんと揺れだした。僕は振り飛ばされるのではないかと慌てて目の前のレバーを掴んだ。スクリーンには早くも敵機が襲来していた。危機に遭遇すると自然と闘争心が沸くようだ。僕はカッと目を見開き、スクリーンに集中した。東京までやってきて姉さんと一緒にいることすらも忘れて、眼前の敵を倒そうと躍起になった。
とはいえ、僕も姉さんもこの手のゲームは初体験で、結局よくわからないまま全滅してしまったのだが、僕は運動を終えたようなスッキリとした気持ちになった。
「めっちゃ、おもろかったわ!」
アトラクションを一度体験したことで、僕の中に眠っていた獣じみたものが目覚めたようだった。
「姉さん、次、あれやろう」
と、それからは先ほどまでのオドオドがどこへやら、僕は遊ぶことに夢中になった。

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