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白衣を脱いだら~熟れた蜜の囁き
第9章 昔語り(3)
『あんなところで、誰にも見られてないと思っているのかしらね』って私が少し呆れたら、彼は『じゃあ、僕たちもここでしようよ』って……。

最初はさすがに戸惑ったけれど、周りには誰もいないし、一度踏み出してしまったら、気づいたときにはもう、真っ白な砂浜の上のマットで夢中になって身体を重ねていたわ……。

あのときのセックスの記憶は、今でも脳裏に焼き付いて離れないの。思い出そうとするだけで、身体の奥が自然と潤んでしまうくらい……。

この日のために二週間前からピルを飲み始めていたから、避妊も気にせず、何度も生で中出しをされて、そのたびに狂ったようにイッたわ。潮騒を聞きながら少しだけ息を整えて、また求め合うの。あの日は、一体何回イッたのかしら……十回じゃきかないかもしれないわね。

夕食を終えてヴィラに戻ると、夜風に揺れるハンモックに身を委ねながら、私たちは時間を忘れて語り合った。

日が落ちても、南国の夜気はねっとりと熱を帯びていたわ。ヴィラのなかはクーラーが効いて涼しいのだけれど、私たちはあえて砂浜の上にマットを敷いて、互いの裸体を確かめ合うように抱き合いながら夜を明かしたの。

「モルディブの夜空はね、本当に言葉を失うほど綺麗だったのよ」——美香は何度もそう繰り返した。

夜の闇のなかで再び裸になり、マットの上で肌を滑らせたわ。私はそのとき、声を殺すことすらしなかった。だって、誰の耳にも届かない世界だったから。

最終日は、もうこれ以上焼けないくらい日焼けもしていたし、『海はもういいや』って彼に言って、ほとんどの時間をヴィラのなかで過ごしたの。

窓を全開にして風を通しながら、時間さえ忘れて何度も愛し合ったわ。

夜になると、今度は外のバルコニーに出てね。誰かに見られているかもしれないというスリルさえ心地よくて、むしろ見せつけるような気持ちで身体を重ねていたのよ。

私、あの島で何年分もの濃密な経験をさせてもらった気がするわ。……いわゆる『調教』っていうものだったのかしらね。ソフトSMや、外でのむき出しのセックスに目覚めてしまったのは、完全にあの旅行がきっかけだったの。

あのモルディブでの日々は、私の一生の思い出よ。心の一番奥の、誰にも触れられない宝物として、今でも大切にしまい込んであるわ。本当に、忘れられないの。
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