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月曜日の処方箋
第7章 自己挿入と自慰
翌朝、目が覚めた瞬間から、昨夜の失敗の記憶が鮮明に蘇ってきた。
陽菜は震える手でスマホを手に取る。
(電話…しなきゃ…)
「お電話ありがとうございます。加藤産婦人科です」
看護師の丁寧な声が聞こえた瞬間、陽菜は泣き出しそうになりながら必死に声を絞り出した。
「あ、あの……昨日処方してもらった膣剤なんですけど……その、自分の不注意で外に出ちゃって……溶けてしまって……っ!」
事情を説明すると、電話口の向こうで看護師が「少しお待ちくださいね、担当の加藤に代わりますね」と告げた。
数秒の保留音のあと、受話器の向こうからあの優しく落ち着いた加藤の声が響く。
「もしもし。河崎さんどうしたの?」
先生の声を聴いた途端、昨夜の自慰行為が原因だなんて絶対に言えないという焦りと恥ずかしさで、陽菜の目から涙がこぼれそうになる。
「せ、先生……すみません……! お薬を入れた後に、その……動いたりしちゃって、気づいたらお薬が半分溶けて外に出ちゃってて……今日入れる分がなくなっちゃったんです。どうしよう、治療に響いちゃいますか……っ?」
涙声で怯える陽菜に、加藤は少し呆れたような、しかしどこか包み込むような優しいトーンで笑いを含みながら答えた。
「そうだったのね、結論から言うと、毎日しっかり続けてもらうのが一番だけど、うっかり1日分が出てしまって入れられなかったくらいなら、すぐにどうこうなるわけじゃないから安心していいよ」
「ほっ……よかったぁ……っ」
あまりの安堵感に、陽菜の口から力の抜けた小さなため息が漏れる。
「膣剤を入れた後は、お薬がしっかり体温で溶けて粘膜に浸透するまで時間がかかるから、入れたあとに激しく動いたり、余計な刺激を与えたりしちゃダメだよ。お薬を入れたら、なるべくそのまま静かに安静にして眠るようにしてね」
「はい……っ、すみませんでした……っ!」
自分の浅はかな行動を心から反省し、受話器に向かって何度も頭を下げる。
「うん、今日からはまたしっかり説明通りに、入れたらそのまま安静にして続けるんだよ。次の診察の2週間後まで、気をつけてがんばろうね」
「はい、本当にありがとうございました……!」
電話を切った後、陽菜はベッドの上で大きく息を吐き出し、どっと押し寄せる疲労感と安心感に包まれながら、今度こそ二度と同じ失敗をしないと固く誓った。

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