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月曜日の処方箋
第5章 約束の1週間後

「じゃあ、少し脚を開くね。力は抜いていて大丈夫だからね」

加藤の穏やかな声に合わせ、内診台のモーターが低く静かな音を立てて動き出す。
固定された両脚が機械の力で左右へと大きく広げられ、隠しようのない無防備な姿勢が再び強制された。

「……んっ……ぁ……」

視界が遮られた真っ青な空間の中、陽菜は恐怖で息を詰まらせ、手すりを白くなるほど強く握りしめる。

「生理はもう終わっているね。まず消毒からしていくからね」

カーテンの向こうから、手際よく準備を進める気配が伝わってくる。冷たいアルコールの匂いが漂うと同時に、デリケートな粘膜にペタペタとコットンが当てられた。

「ひゃっ…っ、あ……」

敏感になった皮膚を丁寧に拭われるたび、逃げ場のない身体がビクリと跳ねる。

「次はエコーを入れていくよ。力が入っちゃうと痛むから、ゆっくり息を吐いてね」

ひんやりとしたジェルの感触のあと、ゆっくりとエコーの先端が押し当てられる。
しかし、一週間の間に受けた記憶と恐怖が身体の底にこびりついており、陽菜の筋肉は反射的にギュッと硬くこわばってしまった。

「あぅ……っ、やだ……入らない、です……っ、こわい……っ!」

「大丈夫、ゆっくり息を吸って……吐いて……力を抜いてごらん。すぐに終わるからね」

加藤の優しく落ち着いた声と、看護師がそっと肩に添えてくれる手の温もりに励まされ、陽菜は震える肺から息を絞り出した。
そのわずかな緩みに乗じて、器具がじんわりと奥へと滑り込んでいく。

「ん、ぅあ……っ……! うぅ……っ!」

奥を圧迫される鈍い重さに、陽菜は小さく首を横に振り、目から大粒の涙をこぼした。

数分後、ホッとする間もなく、さらに恐れていた次の処置が告げられる。
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