この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お向かいさんは僕の先生
第1章 人殺しの息子の恋
「若林亮です。え~っと、お父さんが交通事故で人を2人ほど殺してしまって、そのせいでお母さんの頭がイカれたので、こっちに引っ越してきました。好きなスポーツは、野球です。少年野球もやっていました」
クラスの中がざわついたのは言うまでもない。
担任の早坂香里(はやさか・かおり)先生も呆気に取られて数秒、目をパチクリさせていた。
「ごめん。冗談。ほんまは親父が病弱で、母ちゃんが付きっきりで看病しないとあかんようになったんで、しばらく親戚の家で暮らすことになってん。よろしく」
これこそが、あらかじめ香里先生と打ち合わせをしていた転校の理由だ。
涼花にも、友達にはこのように言うように伝えてある。
「なんや、ビックリしたわ」
「めっちゃおもろい奴、きた~」
「野球やってたん? うちのチームにも入ってよ」
クラスメートの反応は上々だった。誰があんな本当の話を信じるものか。真実というのは使いようによっては、とんでもない悪ふざけとなる。
香里先生だけは困ったような顔で僕を見ていた。
友達もすぐに出来た。僕は元々、悪ガキタイプなので、同じような連中と一緒に川で釣りをしたり、山の中腹にある神社のさい銭箱から小銭を盗んだり、野球をしたりするうちに、仲間となった。
それから恋もした。
好きになったというか、いつも見てしまうようになったのが担任の香里先生だった。
最初は可愛いなんて全く思わなかった。
大学を卒業したばかりの二十三歳で、フチなしの眼鏡をかけた図書室にいそうなマジメちゃんだ。いつも丈の長いスカートを穿いていて、髪の毛はポニーテールにしていた。生徒にも全然厳しくないから、なんだか友達のお姉さんみたいだった。
それがある日を境に、香里先生の顔をまっすぐにみられないほどドキドキするようになった。
僕が転校して一ヶ月ほど経った頃だ。香里先生から職員室に呼び出された。
「どう? 学校には慣れた?」
おそらく転校生が学校でうまくやっているのか探りたかったのだろう。
「うん」
「そう、よかった。でも、もし、何か困ったことがあったら、いつでも先生に相談してね」
香里先生は僕の父親のことを知っているので、必要以上に気をかけてくれていたと思う。
「大丈夫」
クラスの中がざわついたのは言うまでもない。
担任の早坂香里(はやさか・かおり)先生も呆気に取られて数秒、目をパチクリさせていた。
「ごめん。冗談。ほんまは親父が病弱で、母ちゃんが付きっきりで看病しないとあかんようになったんで、しばらく親戚の家で暮らすことになってん。よろしく」
これこそが、あらかじめ香里先生と打ち合わせをしていた転校の理由だ。
涼花にも、友達にはこのように言うように伝えてある。
「なんや、ビックリしたわ」
「めっちゃおもろい奴、きた~」
「野球やってたん? うちのチームにも入ってよ」
クラスメートの反応は上々だった。誰があんな本当の話を信じるものか。真実というのは使いようによっては、とんでもない悪ふざけとなる。
香里先生だけは困ったような顔で僕を見ていた。
友達もすぐに出来た。僕は元々、悪ガキタイプなので、同じような連中と一緒に川で釣りをしたり、山の中腹にある神社のさい銭箱から小銭を盗んだり、野球をしたりするうちに、仲間となった。
それから恋もした。
好きになったというか、いつも見てしまうようになったのが担任の香里先生だった。
最初は可愛いなんて全く思わなかった。
大学を卒業したばかりの二十三歳で、フチなしの眼鏡をかけた図書室にいそうなマジメちゃんだ。いつも丈の長いスカートを穿いていて、髪の毛はポニーテールにしていた。生徒にも全然厳しくないから、なんだか友達のお姉さんみたいだった。
それがある日を境に、香里先生の顔をまっすぐにみられないほどドキドキするようになった。
僕が転校して一ヶ月ほど経った頃だ。香里先生から職員室に呼び出された。
「どう? 学校には慣れた?」
おそらく転校生が学校でうまくやっているのか探りたかったのだろう。
「うん」
「そう、よかった。でも、もし、何か困ったことがあったら、いつでも先生に相談してね」
香里先生は僕の父親のことを知っているので、必要以上に気をかけてくれていたと思う。
「大丈夫」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


