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智恵の輪
第2章 阿吽の呼吸
その動きに合わせ、脚に残っていた黒い生地も体を滑っていった。やがてワンピースは支えを失い、その重みでソファの下へ落ちた。
和真は背後から体を重ねた。素肌の胸が、アイボリーの生地に覆われた智恵の背中へ密着する。肩へのキスを続けながら、片腕を彼女の体の下へ滑り込ませ、キャミソール越しに胸を愛撫していく。
智恵は唇を閉じ、声を飲み込もうとしていた。けれど、和真は急がない。膨らみを包んだ手を離さず、形を確かめるように指を動かし続けた。
今夜、彼女と長く話すために――。
「ァッ…ンッ……はぁ…」
抑えきれなくなった声が、途切れながら静かな店内へこぼれていく。
智恵の片手が、ソファの上を探るように伸びた。和真はその指先へ自分の手を添えた。触れ合った指は離れず、互いを求めるように絡み合っていく。
智恵の指に力がこもる。その強さに呼応して、キャミソール越しに胸を包む和真の手にも力が入った。
「ンンッ…」
智恵の背中が震え、体が和真の胸へ押しつけられた。
和真は絡めていた指を一度ほどき、智恵の肩へ手を移した。片方、また片方。紐が二の腕に落ちていく。胸元の生地が僅かに緩み、それでも和真の手は内側へ入らず、アイボリーの生地ごと膨らみを揉んでいた。生地越しの感触を惜しむように、最後まで形を辿った。
もう一方の手が、キャミソールの裾から背中へ滑り込んだ。素肌を撫でながら生地を押し上げ、胸を包んでいた手と重なる。
「ァッ…はぁ…ンッ…」
智恵は熱を帯びた頬をわずかに浮かせ、両腕を前へ伸ばした。導かれるように、キャミソールが胸元から肩へ滑り、腕を抜けていく。
布が指先を離れたとき、智恵は初めて、隠せなくなった自分をはっきり意識した。もう隠さなくていい、とも思った。その二つの気持ちが、同じ吐息のなかで重なった。アイボリーの生地は、ソファの下へ静かに落ちた。
和真は背後から体を重ねた。素肌の胸が、アイボリーの生地に覆われた智恵の背中へ密着する。肩へのキスを続けながら、片腕を彼女の体の下へ滑り込ませ、キャミソール越しに胸を愛撫していく。
智恵は唇を閉じ、声を飲み込もうとしていた。けれど、和真は急がない。膨らみを包んだ手を離さず、形を確かめるように指を動かし続けた。
今夜、彼女と長く話すために――。
「ァッ…ンッ……はぁ…」
抑えきれなくなった声が、途切れながら静かな店内へこぼれていく。
智恵の片手が、ソファの上を探るように伸びた。和真はその指先へ自分の手を添えた。触れ合った指は離れず、互いを求めるように絡み合っていく。
智恵の指に力がこもる。その強さに呼応して、キャミソール越しに胸を包む和真の手にも力が入った。
「ンンッ…」
智恵の背中が震え、体が和真の胸へ押しつけられた。
和真は絡めていた指を一度ほどき、智恵の肩へ手を移した。片方、また片方。紐が二の腕に落ちていく。胸元の生地が僅かに緩み、それでも和真の手は内側へ入らず、アイボリーの生地ごと膨らみを揉んでいた。生地越しの感触を惜しむように、最後まで形を辿った。
もう一方の手が、キャミソールの裾から背中へ滑り込んだ。素肌を撫でながら生地を押し上げ、胸を包んでいた手と重なる。
「ァッ…はぁ…ンッ…」
智恵は熱を帯びた頬をわずかに浮かせ、両腕を前へ伸ばした。導かれるように、キャミソールが胸元から肩へ滑り、腕を抜けていく。
布が指先を離れたとき、智恵は初めて、隠せなくなった自分をはっきり意識した。もう隠さなくていい、とも思った。その二つの気持ちが、同じ吐息のなかで重なった。アイボリーの生地は、ソファの下へ静かに落ちた。

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