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愛撫の先に…結城啓輔の事情
第1章 プロローグ
黒のスーツにパンツ姿の昨日の女性が半信半疑の表情で立っていた。

この彼女のかたい表情が次第に和み結城のスーツを脱がせにかかりネクタイもするりとほどいていく。

キスとキスが深まりお互いのまだ身につけているワイシャツや白のカットソー、そして下着をとって落とす手つきと息づかい。

彼と彼女は裸になり相手の気持ちいい所を探り攻めていく。

『あぁ…もっと…きて…』
女は髪を振り乱し身体中汗が滲みながら結城を求め腕を彼の身体にまわし喘いでく。

『……ん……』
相手が達する前になっていて彼はそんな彼女の中へ何度もついていく。

―――――達した。

彼はペニスを持ち彼女のお腹にかけてやりティッシュできれいに拭き取ってやる。
そしてコンドームを捨て自らの物についたものをきれいに拭き取ってく。

散らばった衣服を各自身につけながら彼は互いが向かい合わせになっても構わないまでに身なりが整った頃に言う。

『貴方は髪を10センチ切り意中の彼に笑いかけてみてください』
スーツを着ながら笑った。

『本当に?わかったわ、髪を切って挨拶ね』
きつめの女性は達した事で顔を上気させながら頷いた。

『22時30分…タクシーでも呼びましょうか?』
結城ならではの気づかいだ。

『ありがとう、お願い出来るかしら?』
最初あった半信半疑の表情は消えあどけなく笑う。

やっぱりこの女性はこの方がいい…

タクシーがきて走り去るまで結城はみていた。

ちゃんと依頼人を喜ばせてあげられたのだろうか?
彼女の表情から楽しんでくれたのだと思う事にしよう…

2007、乱れたシーツを取り去り専用の大きめの洗濯かごに入れ新しいシーツに取り替え端と端をピンッとのばしシワひとつない交換。
ホテルマンならでは出来なくてはいけない事。
オーナーの結城は朝飯前なのである。

事が終わってもう一度スーツを着た事は相手の依頼人がいるうちはきちんとみせたいのだ。

『ふぅ…』
彼は隣の2008に移動しスーツを脱ぎリーズファブをふってクローゼットにかける事もあるがだいたい2回着ればクリーニングに出している。

シャワーを浴び髪を乾かしバスローブの紐を結ぶとオフになるようで窓際に行き少しだけカーテンを開け夜景を眺める。

久しぶりに女性を抱いた…
半信半疑の表情の顔が喘ぐ様をみると俺も心が少しアツくなる…
今夜はよく眠れそうだ…
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