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素敵な笑顔
第2章 詩 生命の詩
 死んでほしくない。

 その気持ちは、
間違いなくあたしの心の大部分を占めている。
でも、おばあちゃんの意思を尊重してあげたい気もする。
もう十分長生きしたわ、
と頑なに治療を拒んでいたおばあちゃん。
そしてあたしにだけ教えてくれた。
待ってくれているひとがいるの。
まだ今よりほんの少しだけ元気だったおばあちゃんが
あたしを手招きして、
部屋には他にだれもいなかったのに、
あたしにだけ聞こえるような小さな声で囁いた。

 おじいちゃんのこと? 

 あたしは聞いたけど、
おばあちゃんは返事をしなかった。
だから、おじいちゃんじゃない別のひとなんだってわかった。
それからとても真剣な目をして、
詩子にお願いがあるの、と言ったのだった。

 おばあちゃん。
とてもやさしかったおばあちゃん。
あたしの秘密に、
ママである美香ちゃんより早く気づき、
理解し、肯定し、慰め励ましてくれた。
おばあちゃんはいつだって、
あたしの味方でいてくれた。
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