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妻であること、女であること(仮
第4章 私に似た女
「じゃあ、ギリギリOKな時間まで」
その時の西谷君のは、その全ての意味を理解したような、真剣な眼差しだった。
「じゃあ、はじめましょうか。
相談というのは差し当たり…
イベント会場で具合が悪くなったことと関係してますよね?」
「…さすがだね。見透かされてる」
「長い付き合いなんで、陶子さんとは」
私は、見透かされていることにホッとしていた。
余計な説明はせずとも本題にはいれるからだ。
「あ、でも、言いたくないことは言わなくていいですからね」
私はその言葉に小さく頷き、一度大きく深呼吸をした。
「あのね、イベント会場に…夫が居たの。
女の人と、一緒に」
まず私がそう言うと、西谷くんは唇を硬くして小さく頷いた。
「前にね、知り合いから女の人と夫が
一緒にいるところを見たって聞いたことがあって、
その女の人が私に似てたって言ってたの」
「はい」
「今日見た人、私に似てて…
だから多分、知り合いが見た人と同じだと思う」
「似てるって…顔が?」
「顔はよく見えなかったけど、
その女の人帽子を被ってて、
私、帽子を被るとき髪を縛って、
帽子の後ろの隙間から縛った髪を出すんだけど、
同じようにしてたの。その人」
「なるほど。
同じ人と何度も二人で会ってるわけですね。
で、陶子さんはそれがショックだったと」
「…うん。
それに、さっき夫から今日は帰りが遅くなるって連絡来たし」
「そっかー…」
そう言うと、西谷君は天を仰ぎながら、
ソファの背もたれに身体を預けた。
その時の西谷君のは、その全ての意味を理解したような、真剣な眼差しだった。
「じゃあ、はじめましょうか。
相談というのは差し当たり…
イベント会場で具合が悪くなったことと関係してますよね?」
「…さすがだね。見透かされてる」
「長い付き合いなんで、陶子さんとは」
私は、見透かされていることにホッとしていた。
余計な説明はせずとも本題にはいれるからだ。
「あ、でも、言いたくないことは言わなくていいですからね」
私はその言葉に小さく頷き、一度大きく深呼吸をした。
「あのね、イベント会場に…夫が居たの。
女の人と、一緒に」
まず私がそう言うと、西谷くんは唇を硬くして小さく頷いた。
「前にね、知り合いから女の人と夫が
一緒にいるところを見たって聞いたことがあって、
その女の人が私に似てたって言ってたの」
「はい」
「今日見た人、私に似てて…
だから多分、知り合いが見た人と同じだと思う」
「似てるって…顔が?」
「顔はよく見えなかったけど、
その女の人帽子を被ってて、
私、帽子を被るとき髪を縛って、
帽子の後ろの隙間から縛った髪を出すんだけど、
同じようにしてたの。その人」
「なるほど。
同じ人と何度も二人で会ってるわけですね。
で、陶子さんはそれがショックだったと」
「…うん。
それに、さっき夫から今日は帰りが遅くなるって連絡来たし」
「そっかー…」
そう言うと、西谷君は天を仰ぎながら、
ソファの背もたれに身体を預けた。

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