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妻であること、女であること(仮
第2章 再会
『陶子さん、今、専業主婦ですか?』

『ううん、パートやってる。
スーパーヤマザキで』

その返信を読んだ西谷君は、急に私の顔を見て目を丸くさせた。
そしてとても小さな声で

「俺、近所に住んでます」

というと、なぜか親指を立ててニッコリと笑った。

わー…、その笑顔懐かしいな…
あの頃に戻ったみたい。

働いていたイベント会社は、
イベントごとに担当グループが分かれていて、
西谷君とは同じグループだった。
人懐っこい性格で頑張り屋の西谷君はとてもいい人で、
みんなから好かれていた。

もちろん、私も仲良くしていたし、
わたしの方が年上なのに、
よく恋愛相談もやっていたっけ。

思わず西谷君の笑顔につられて、
私もニッコリと笑うと西谷君からメッセージが届いた。

『陶子さん、変わってないですね』

いやいや、無茶苦茶変わってるでしょ!
退職してから15年くらいは経ってるんだから!
と、首を横に振るジェスチャーを見せると、
西谷君は、チラリと私の左手を見た。

多分、私がまだ結婚しているのか
確認したのだろう。
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