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妻であること、女であること(仮
第2章 再会
私に声をかけたのは、
なんとか間に合ったそのお子さんのお父さん。
「はい、どうぞ」
「失礼します」
そのお父さんは、走ってきたのかとても暑そうで、
ワイシャツの袖を肘までたくし上げ、
ハンカチで額の汗を拭っていた。
じろじろと顔を見るのも失礼かと、
視線を合わさずにいたが、
視界に入るその腕は、
やや日焼けをしていて血管の浮き出た、
男らしい腕をしていた。
珍しいな、お父さんが付き添いなんて。
「すみません、バタバタと」
「あ、いえ」
「一時間…でしたよね?」
「え?」
「レッスン」
「あ、はい、そうです。
付き添いは、はじめてですか?」
私はそこで顔を上げ、
しっかりとお父さんの顔に視線をあわせた。
「いえ、前に一度。
久しぶりなので覚えてなくて」
あれ?この顔……私、知ってる!
もしかしてこの人…
「あれ?!陶子さん?!」
「やっぱり!西谷君じゃない!」
すごい偶然だ。
今、私の隣で汗を拭いているのは、
私がまだ会社勤めをしていた頃の、
後輩の西谷くんだった。
なんとか間に合ったそのお子さんのお父さん。
「はい、どうぞ」
「失礼します」
そのお父さんは、走ってきたのかとても暑そうで、
ワイシャツの袖を肘までたくし上げ、
ハンカチで額の汗を拭っていた。
じろじろと顔を見るのも失礼かと、
視線を合わさずにいたが、
視界に入るその腕は、
やや日焼けをしていて血管の浮き出た、
男らしい腕をしていた。
珍しいな、お父さんが付き添いなんて。
「すみません、バタバタと」
「あ、いえ」
「一時間…でしたよね?」
「え?」
「レッスン」
「あ、はい、そうです。
付き添いは、はじめてですか?」
私はそこで顔を上げ、
しっかりとお父さんの顔に視線をあわせた。
「いえ、前に一度。
久しぶりなので覚えてなくて」
あれ?この顔……私、知ってる!
もしかしてこの人…
「あれ?!陶子さん?!」
「やっぱり!西谷君じゃない!」
すごい偶然だ。
今、私の隣で汗を拭いているのは、
私がまだ会社勤めをしていた頃の、
後輩の西谷くんだった。

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