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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第10章 私は狡い

「わかったか?水着で昨日のジムに来い!」


なぜか、毎回、

倒置法みたいなメッセージ。

なんとなく、この辺りも、

ヤンキー調…。

年齢からして、

高校を卒業して、

そのままアルバイトで

働いているという感じ。

知性的な感じはまったくない。

あるのは、野性的な感じ。

ビーチバレーをしているということは、

高校でも

バレーボール部だったとすれば、

体育会系…。


私も水上競技部だったから、

体育会系だけど…。

周囲に、

あんな野性的な雰囲気の男子はいなかった。

そう、就職先だって、

私は一般就職した後、退職して、

スポーツジムで働いていたから、

彼らと同じような職場だった。

あの頃もいた…。

柔道部やラグビー部の猛者。

同じ匂いがする。

でも、ビーチバレー…。

体形も厳つさはそこまでない…。

でも、バレーボール部?

バレーボール部って

紳士的な雰囲気だった思い出しかなった。

そこが違和感…。

それに、バレーボール部は、

もっと洒脱な感じがあったのだけど…。

とはいえ、

ヤンキーなバレーボール部が

ないわけではないだろうし…。

なんと言っても、この地域、

このエリアは、海の匂いがする。

海と言えば、ヤンキー。

そういうことなのかもしれない…。

山の手と言えば、お上品。

浜の方と言えば、ガラッパチ。

そんなイメージに彼らは沿っていた。

返事を考えていると、


「11時半までに来いよ。でないと、アップロードが始まるぜ」


と、翔太からメッセージ。

この辺りで、脅かされて仕方なく、

そういう雰囲気で、


「わかったわ。行くから、アップロードしないで」


と、ヤンキー風に言えば、

泣きを入れた私。


「わかれば、それでいい。水着で来るんだ。わかったな」


と、ダメ押しする翔太。


「わたしも水着で行った方がいい?」


葵ちゃんが訊いた。

大学生らしいけど、

ハマってしまったのか、

それとも、天然キャラなのか…。

わからないけど…。


「そうだな。全員、水着で集合だ」


なぜか、急に壮太からメッセージが来た。
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