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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第9章 悪いけど
たぶん、私の中に
二人の私がいたのだと思う。
本来の生真面目な私と、
ふしだらな淫乱な私…。
夫への不義理を恥じる私と、
夫への不満を理由に正当化する私。
どちらの私が、どちらの私を
笑っていたのか…。
でも、どちらの私も、
わかっていた…。
夫には悪いけど、もう、
踏みとどまるラインを越えていた。
あったことは否定できない。
バレなければ、それでいいと思っても、
夫は知らないで済むかもしれない。
でも、私は知っている…。
それに、本当にバレない?
血色の良くなった肌…。
艶のある表情…。
隠せない…。
それに気づかないほど、
夫はそこまで鈍感?
そんなことはない…。
夫が帰国すれば、顔を会わせることになる…。
そのとき、夫はどんな表情をするだろう…。
夫は私を責めるかしら?
責めるかもしれない…。
融通の利くタイプじゃない…。
夫は私よりさらに生真面目…。
そう、生真面目でなければ、
商社勤めを続けていた。
会社の不正に目を瞑って、
今も一流商社の商社マンだったはず。
それができなくて、内部通報して、
独立するしかなくなった…。
独立して社名を背負わなくても
やっていける自信があったから、
内部通報したのかもしれないけど…。
『長い物には巻かれる』タイプではなかった。
バカが付くほどの正直者。
バカが付くほどの生真面目。
そんな夫が、妻の不貞を許すだろうか…。
でも、この十数年。
私は耐えた。
30歳代のすべての期間を
セックスレスで過ごした。
不満の一言も夫に言わずに、
夫が
「疲れた」
と、崩れるように眠る横で、
私は天井を睨んで過ごした。
二人目不妊…。
調べてもどちらにも
特に問題はなかった…。
でも、できないままに、
私の30歳の誕生日以降、
間違いなく一度もなかった…。
そして、私は41歳…。
夫への義理は果たした。
そう言いたい…。
「悪いけど、これからは、自由にさせて欲しい!」
って…。
二人の私がいたのだと思う。
本来の生真面目な私と、
ふしだらな淫乱な私…。
夫への不義理を恥じる私と、
夫への不満を理由に正当化する私。
どちらの私が、どちらの私を
笑っていたのか…。
でも、どちらの私も、
わかっていた…。
夫には悪いけど、もう、
踏みとどまるラインを越えていた。
あったことは否定できない。
バレなければ、それでいいと思っても、
夫は知らないで済むかもしれない。
でも、私は知っている…。
それに、本当にバレない?
血色の良くなった肌…。
艶のある表情…。
隠せない…。
それに気づかないほど、
夫はそこまで鈍感?
そんなことはない…。
夫が帰国すれば、顔を会わせることになる…。
そのとき、夫はどんな表情をするだろう…。
夫は私を責めるかしら?
責めるかもしれない…。
融通の利くタイプじゃない…。
夫は私よりさらに生真面目…。
そう、生真面目でなければ、
商社勤めを続けていた。
会社の不正に目を瞑って、
今も一流商社の商社マンだったはず。
それができなくて、内部通報して、
独立するしかなくなった…。
独立して社名を背負わなくても
やっていける自信があったから、
内部通報したのかもしれないけど…。
『長い物には巻かれる』タイプではなかった。
バカが付くほどの正直者。
バカが付くほどの生真面目。
そんな夫が、妻の不貞を許すだろうか…。
でも、この十数年。
私は耐えた。
30歳代のすべての期間を
セックスレスで過ごした。
不満の一言も夫に言わずに、
夫が
「疲れた」
と、崩れるように眠る横で、
私は天井を睨んで過ごした。
二人目不妊…。
調べてもどちらにも
特に問題はなかった…。
でも、できないままに、
私の30歳の誕生日以降、
間違いなく一度もなかった…。
そして、私は41歳…。
夫への義理は果たした。
そう言いたい…。
「悪いけど、これからは、自由にさせて欲しい!」
って…。

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