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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第6章 イキ狂い
三人とも二十歳から二十五歳くらい。

若いからか、髪のボリュームがあって、

毛が薄くなっている夫とは違った。

三人とも腹筋が割れていて、

下腹ポッコリの夫とは違った。

しかも、私世代で言うイケメン。

反町隆史に竹野内豊、木村拓哉。

私が10歳代の頃。

ドラマを席捲していたメンツ。

それに似た十五歳から二十歳くらい年下の

タフな感じの三人。

若さとイケメン度。

どれをとっても夫にはない要素。

スポーツ経験のない文系男子の夫。

薄毛で生活習慣病予備軍の夫。

咎めるかしら…。

三人は、175cmから180cm。

夫は、それより低い165cmで、

さらに言えば、肥満体。

ガッチリした筋肉質の三人とは

比べ物にならない。

それが、たぶん、

エッチに対する考え方の違いの

根底にあるように私には感じられた。

男性に、


「二人はビーチバレーが趣味で、アルバイト先はジムらしいけど、あなたは?」


と、訊いた。

櫻井翔太と鈴木壮太も、

それは気になっている様子で、

二人も男性を見た。


「俺は、夏はライフセーバー。それ以外の時期はジムでトレーニングしながら、ジムでインストラクターをしている」


男性が答えた。

ビーチバレーの選手とライフセーバー。

夏の海のスポーツ男子。

夏は暑いし日焼けするからと出不精で、

日焼け止めクリームを塗って、

日傘をさして出掛ける夫とは別の世界の男。

精悍な感じの三人と、

仕事は頑張っているのはわかるけど、

中年の弛んだ感じしかしない夫。

比べるべきではないのだろうけど…。


「奥さんのアバンチュールのお供に、俺達にプラスでコイツがいれば、絶対、楽しいって」


櫻井翔太がダメ押しのように言って、

私が三人の方を見ると、鈴木壮太が、


「LINEグループに登録するぜ」


と、私に言った。無言で、私は頷いた。

私のカバンの中のスマートフォンが鳴った。

グループLINEに


「瀬名俊也が招待されました」


と、表示された。瀬名俊也…。

『ロングバケーション』で

木村拓哉が演じたのは、

ピアニスト「瀬名秀俊」だった。

名前も似ている…。

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