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真夏の熟果-裂けて堕ちた柘榴の赤い実
第2章 海水浴場
記憶をたどる。確か、岬の向こうに小さな岩肌の海岸。
その向こうは小さな砂浜があった。
でも、あそこは干潮時でないと歩いてはいけない…。
あの砂浜の上は鳥居が見えたけど、砂浜からは登れそうになかった。
あの砂浜では逃げ場がない…。
でも、体力が…。疲れてきて、手足の動きが遅くなってきた。
砂浜から岩肌の海岸を伝って行けば、半島の付け根の方に出て、
来るときに通った道路に出られるかもしれない…。
あの道路なら水着で歩いていても海水浴場の近くだし、誰も不審に思わないし、
人通りはともかく、車通りはあるから、安全。
そう判断した私は、鳥居が見えた方向に泳いだ。
やはり、岩肌の海岸の間に、小さな砂浜が見えた。
泳ぐのをやめ足を下すと海底に足が付いた。
そこから波を掻き分けて砂浜にあがった。
振り返ると、二人の男達も、波の間を浜辺に向かって歩いてくるのが見えた。
「おい。待てよ」
「そうだ。そこからはどこへも行けないぜ」
二人はこの地域の男なのか、
それとも、この辺りを徘徊するうちに地理を覚えたのか、
わからないけど、私より詳しいのかもしれないと思った。
岩肌の海岸を走って逃げようと思っていたけど、
目の前にあったのは、岩肌どころではないゴツゴツした岩。
その向こうには波消しブロックやテトラポット。
あの隙間にはまって落ちたら、まず助からない。
それより、その前に、追い付かれる。
上の鳥居。鳥居があるということは神社があるはず。
だれか、参拝に来れば…助かるかも…。
でも、こんな炎天下。誰も参拝になんて来ないわよね…。
疲れて足が重い。這うようにして砂浜にたどり着いた。
砂浜に立った。立っているだけで精一杯。
肩で息をしている私を見て、
「逃げなくてもいいでしょ。何も取っ掴まえて食べる鬼じゃあるまいし」
と、櫻井と名乗った男が言いながら近づいてきた。
「そうそう。俺達、クマじゃなくて、人間だぜ」
鈴木と名乗った男が苦笑しながら近づいてきた。
多分、最近のクマ騒動を掛けているのかもしれないけど、笑う余裕はなかった。
その向こうは小さな砂浜があった。
でも、あそこは干潮時でないと歩いてはいけない…。
あの砂浜の上は鳥居が見えたけど、砂浜からは登れそうになかった。
あの砂浜では逃げ場がない…。
でも、体力が…。疲れてきて、手足の動きが遅くなってきた。
砂浜から岩肌の海岸を伝って行けば、半島の付け根の方に出て、
来るときに通った道路に出られるかもしれない…。
あの道路なら水着で歩いていても海水浴場の近くだし、誰も不審に思わないし、
人通りはともかく、車通りはあるから、安全。
そう判断した私は、鳥居が見えた方向に泳いだ。
やはり、岩肌の海岸の間に、小さな砂浜が見えた。
泳ぐのをやめ足を下すと海底に足が付いた。
そこから波を掻き分けて砂浜にあがった。
振り返ると、二人の男達も、波の間を浜辺に向かって歩いてくるのが見えた。
「おい。待てよ」
「そうだ。そこからはどこへも行けないぜ」
二人はこの地域の男なのか、
それとも、この辺りを徘徊するうちに地理を覚えたのか、
わからないけど、私より詳しいのかもしれないと思った。
岩肌の海岸を走って逃げようと思っていたけど、
目の前にあったのは、岩肌どころではないゴツゴツした岩。
その向こうには波消しブロックやテトラポット。
あの隙間にはまって落ちたら、まず助からない。
それより、その前に、追い付かれる。
上の鳥居。鳥居があるということは神社があるはず。
だれか、参拝に来れば…助かるかも…。
でも、こんな炎天下。誰も参拝になんて来ないわよね…。
疲れて足が重い。這うようにして砂浜にたどり着いた。
砂浜に立った。立っているだけで精一杯。
肩で息をしている私を見て、
「逃げなくてもいいでしょ。何も取っ掴まえて食べる鬼じゃあるまいし」
と、櫻井と名乗った男が言いながら近づいてきた。
「そうそう。俺達、クマじゃなくて、人間だぜ」
鈴木と名乗った男が苦笑しながら近づいてきた。
多分、最近のクマ騒動を掛けているのかもしれないけど、笑う余裕はなかった。

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