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真夏の熟果-裂けて堕ちた柘榴の赤い実
第2章 海水浴場
周囲を見回しても人影はなかった。幸い、娘の姿は見えなかった。
疲れて、どこか途中で遊んでいるのかもしれない。
その方がいいと思った。
凛花が帰ってきたら、この二人は、凛花を…。
そう思うと、何とか、この二人をしないと…。
そんな私の思いとは別に二人は二人で、
「折角、こんなテントまで用意して待っていてくれたんでしょう。
駆け引きなんて、野暮なことはやめて、正直になりましょうよ」
櫻井と名乗った男が言い出すと、
私の薬指の指輪を見た鈴木と名乗った男が、
「既婚だとは思ったけど、やはり」
と、言って意味ありげに笑い、
「旦那とはご無沙汰なんだろ。だから、ここで、
いい男が来るのを待っていたって感じだよね」
と、言って私の方に一足、踏み出した。
いづれにしても、私は決断しなくてはならなかった。
凛花が帰ってくるかもしれないこのテントに
この二人と一緒にいる状況は危険だと思ったわ。
それに、テントの中には、私だけでなく、凛花の着替えもあった。
二人がテントの中に入って、それを見つけたら、
もう一人、女がいるとバレてしまう。
そうなったら、凛花も狙われる。
どう見ても、二人の視線はナンパみたいな生易しいものではないことはわかっていた。
こんなギラついた、そして、飢えた視線は、私の人生経験で初めてだった。
凛花が戻ってくるより前に、この二人をここから離れさせないと…。
となると、方法は堤防を登って助けを求めるか、
海まで走って、泳いで、ここから離れること。
でも、砂浜の上を走っても捕まるのは時間の問題。
堤防までたどり着けない。
幸い、満ち潮で、テントに波打ち際が近づいていた。
海へ。決断したわ。海へ逃げる。
その間に、凛花が帰ってきて、着替えてくれれば…。
この暑さだから、私がいなかったら、
堤防の向こうの少し広いところ駐車した車に乗ってエアコンを掛けて涼むはず。
そこまで、時間を稼げば、凛花が狙われることはない…。
私は覚悟を決めたわ。
疲れて、どこか途中で遊んでいるのかもしれない。
その方がいいと思った。
凛花が帰ってきたら、この二人は、凛花を…。
そう思うと、何とか、この二人をしないと…。
そんな私の思いとは別に二人は二人で、
「折角、こんなテントまで用意して待っていてくれたんでしょう。
駆け引きなんて、野暮なことはやめて、正直になりましょうよ」
櫻井と名乗った男が言い出すと、
私の薬指の指輪を見た鈴木と名乗った男が、
「既婚だとは思ったけど、やはり」
と、言って意味ありげに笑い、
「旦那とはご無沙汰なんだろ。だから、ここで、
いい男が来るのを待っていたって感じだよね」
と、言って私の方に一足、踏み出した。
いづれにしても、私は決断しなくてはならなかった。
凛花が帰ってくるかもしれないこのテントに
この二人と一緒にいる状況は危険だと思ったわ。
それに、テントの中には、私だけでなく、凛花の着替えもあった。
二人がテントの中に入って、それを見つけたら、
もう一人、女がいるとバレてしまう。
そうなったら、凛花も狙われる。
どう見ても、二人の視線はナンパみたいな生易しいものではないことはわかっていた。
こんなギラついた、そして、飢えた視線は、私の人生経験で初めてだった。
凛花が戻ってくるより前に、この二人をここから離れさせないと…。
となると、方法は堤防を登って助けを求めるか、
海まで走って、泳いで、ここから離れること。
でも、砂浜の上を走っても捕まるのは時間の問題。
堤防までたどり着けない。
幸い、満ち潮で、テントに波打ち際が近づいていた。
海へ。決断したわ。海へ逃げる。
その間に、凛花が帰ってきて、着替えてくれれば…。
この暑さだから、私がいなかったら、
堤防の向こうの少し広いところ駐車した車に乗ってエアコンを掛けて涼むはず。
そこまで、時間を稼げば、凛花が狙われることはない…。
私は覚悟を決めたわ。

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