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国選種付人物語
第1章 理沙さんと種付人
「どうぞ、座って下さい。あっ、お茶用意しますね」

​「あ〜奥さん」

​川島はキッチンへ向かう理沙を呼び止める。

​「時間もったいないんで、さっそく始めちゃいましょうよ」

​その言葉と同時に、理沙の視界に入ってきたのは、川島のジーンズの股間が大きく膨らんでいる様子だった。

​「えっ……!?」

​理沙は、彼のあまりに露骨で、ストレートすぎる言葉と、眼前の膨らみに驚き、動きを止めて硬直した。

「ただの事務手続き」として淡々と処理したかった彼女の目論見とは裏腹に、目の前の若い男からは、抗いようのない強烈な「性」の圧力が放たれている。

​「いや〜、奥さんが、あんまりにも美人なもんで。もう我慢できなくなってきて……」

川島は相変わらずの軽薄なニヤけた顔を理沙へ向ける。

しかし、その瞳の奥には、自分好みの人妻を今日一日、国の許可のもとで好き放題にできるという、種付人としての特権に溺れた下卑た本性がぎらぎらと滲んでいた。

​​「ねえ、奥さん。これ、脱がせてもらえます?」

​彼はそう言いながら、大きく盛り上がっている自身の股間を、人差し指でポン、ポンと二度叩いてみせた。

「えっ……!?」

初対面の、しかもリビングという場所で、彼が何を求めているのか。

夫との営みしか経験のない理沙であっても、その意図は理解できた。

(嘘でしょう……? まさか、こんな場所で、すぐに、なんて……)

困惑、言いようのない嫌悪、そして強烈な緊張感が波のように押し寄せる。

事務的に済ませる、と自分に言い聞かせたあの言葉が、あまりにも空虚に霧散していく。

​(でも……これは国の義務。拒否できない……)

夫への思いと、どうすることもできない義務感の間で、理沙の心は動揺する。

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