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お題小説第4弾「次の夏に、また会いましょう」
第4章 次の夏に、また会いましょう
☆☆☆
涙がいくつも零れた。

大声を出さないように、唇を引き結ぶのに必死だった。
でも、その唇も肩もブルブルと震えて、
嗚咽が、止まらなかった。

「純は、毎年、君が来るのを楽しみにしていた…
 もらった手紙をベッドの上で何度も、何度も読んでいた。
 そして、この手紙を私に預けたんだ。
 『もし…万が一、私に会いに五十鈴蒼真くんという人が来たら、
  この手紙を渡して欲しい』と言ってね。」

純を責めることなんてできなかった。
ごめんなさい、と書いた文字は震えていた。

いつまでも、彼女との思い出は僕の胸から消えることはない。
毎年、夏が来ると思い出すんだ。

あの、夏の光に消えてしまいそうなほどの儚い君を。
花火の光に照らされて、
涙を流していた…美しい君を。
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