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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第3章 優しい寝室
深く、息もできないほどに重なり合っていた唇が、名残惜しそうにゆっくりと離れていった。

​二人の間に、かすかな銀の糸が引く。

秋は身体を少しだけ起こすと、七海の目を真っ直ぐに見つめた。

キリッとした二重の瞳をトロンと潤ませている七海の姿を、彼はただ無言で見つめ、やがて、いつもの穏やかな塩顔にふっと優しい微笑みを浮かべた。

​「水でも飲もうか」

​あんなに濃密に七海のすべてを奪っておきながら、秋はまたしても、流れるようにいつものトーンへと戻ってみせる。

​彼はベッドから音もなく立ち上がると、ビジネスホテルの小さな冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。

キャップを開け、七海に「はい」と手渡す。

それから自分ももう一本の水を口へと運んだ。

​冷たい水が喉を通り抜ける。その感覚で、七海はようやく、自分が現実の世界に戻ってきたような心地がした。

​(本当に……あっという間だった……)

​時計の針はそれほど進んでいないはずなのに、秋の主導権に呑み込まれていた時間は、まるで永遠のようにも、一瞬のようにも感じられた。

​水を飲み干した秋は、「なんか、急に眠くなってきた…」と少し目を細め呟いた。

そして、何のためらいもなくベッドの空いているスペースに大きな身体を横たえると、驚くほどすぐに、すーすーと規則正しい寝息を立て始めたのだった。

​「え……ちょっと、本庄くん……?」

​声をかけてみたが、返事はない。本当に、ただ純粋に眠ってしまったようだった。

​シングルルームの淡いオレンジ色の照明の下、七海はそっと秋の寝顔を覗き込んだ。

起きている時は、冷徹なまでの大人の男の覇気を漂わせたり、確信犯的なタメ口で自分を翻弄したりするのに、今の彼の寝顔は、まるで無防備な少年のように穏やかで、優しい。

​あんなにドキドキさせられて、それなのにこんなにあっさりと眠られてしまうなんて。

​サバサバ系としてのプライドはどこか調子を狂わされたままだというのに、七海はその端正な横顔から目を離すことができなかった。

ずるい男だと思いながらも、そのギャップに、彼女はまたしても、深く、抗いようもなく惹かれてしまうのだった。
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